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公務員を辞めたい理由10選と辞めたくない理由5選【脱出か達観か】

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こんな方に読まれています
  • “組織の理不尽”への憤りを整理したい人
  • より良い人生のステージに進みたいが、踏み切れない人

今日さ、「業務が効率化できたから、人員が減る」って言われたんだけど……
何なの?
回覧する人がひとり減っただけじゃない?

(元)公務員ハリネズミ

それ、ぜったいやっちゃダメなやつ…!
しかも、回覧は読むヒマがなくなって、みんな読まないし戻ってくるのも結局おそいやつね

はぁ~あ…
ここ数年、ずっと「理不尽」とか「辞めたい」って思うことばっかだ…
とはいえ、”民間よりは恵まれてる”って我慢してるんだけど。
もっと自分が強ければなぁ~

(元)公務員ハリネズミ

――もしその我慢が“異常なレベル”まで来ているとしたらどうかな?
そう思っている人は本当に多いから、みんなが辞めたいと思ってることを知るだけでも、少しだけ気持ちが楽になるよ。
このまま気持ちにフタをしつづければ、仕事を続けるのも危ういかもしれない。
『自分だけじゃない』って思えるし、比べることで自分の本音が見えてくるからね。

今回のテーマは「公務員を辞めたい理由10選」

人員削減、クレーマー、無茶なスケジュール、異動ガチャ、お荷物職員…
公務員は「一生安泰」とよく言われますが、実際はムチャな働き方や理不尽な扱いにより心身を故障するリスクと隣り合わせの状態です。

「民間はもっとツラい、自分が弱いだけかも」
そんなふうに思いながら、理不尽な日々に耐えている人は少なくありません。
もしかするとその気持ちは、“こういうもの”と思い込んでいる我慢が、実は限界を超えているサインかもしれません。

本記事では、公務員が辞めたいと感じる理由を10個にまとめました。
他の人が何に悩んでいるのかを知ることで、「自分だけじゃない」と安心できたり、
比べる中で、自分の本当の気持ちに気づけたりします。

無理に前向きになろうとするものではありません。
まずは、同じように悩んでいる“他の誰か”の声に触れてみてください。

⚪︎⚪︎のアバター

(元)公務員ハリネズミ

公務員歴10年以上(係長で転職)
IT・アパレル企業勤務経験
現在は公務員事務改善アドバイザー
「ブラック公務員の撲滅」をモットーに活動中!

目次

公務員を辞めたい理由10選|みんなが感じているモヤモヤ

「辞めたい、だけど民間はもっとツラい、自分が弱いだけかも」という方、意外と多いです。
もやもやしているときこそ、他の人の声にヒントがあるかもしれません。
よくある辞めたい理由を10個ご紹介します。

人が足りない(仕事は減らない)

背景には、人口減少による働き手不足、高齢化による税収減、
そして民間への転職者の増加や、「ブラックな職場」というイメージが広まったことによる人材難があります。

データもこのとおり。公務員試験の競争率は低下し、病休者は増加しています。

出典 スタディング 地方公務員試験の倍率の推移
出典 一般財団法人安全衛生推進協会 地方公務員健康状況等の現況の概要

近年は”働き方改革”による効率化が進められてきましたが、

  • 効率化したそばから、歳出削減のため人が減らされる。
  • 転職・退職・育休する人が現れても、補充されないことも。

と結果として、人員は補充されず、1人あたりの負担は年々増加。
心も身体もすり減っていく──そんな声が多く聞かれます。

(元)公務員ハリネズミ

“効率化できたから人を減らす”って…
「RPGで強い武器が手に入ったから、宿屋代を浮かすためにパーティを減らします」ってことだよねぇ

「えっ、ボスを倒しにいくんじゃないんですか?!」って話だよね

\ 生の声 /

“青天井”の残業時間

繁忙期だけでなく、通常業務でも残業が当たり前。
公務員は「職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例施行規則」などで「残業は一か月45時間まで」と表向きは制限されていますが、実質的には”青天井”。
「この仕事量で、どうやって定時に帰るの?」という声も。

そもそも規則がなぜ、役割を果たしていないのでしょうか。

  • 「住民は神様」--住民の要望を満たせなければ”緊急事態”として例外扱いに。
  • 現場無視の、トップダウンの人気取り案件が入ってくる。組織を守ることより、次の選挙のためのパフォーマンスが重視されることも。
  • 現場無視で決めたスケジュールでも、期限は絶対厳守。どれだけ現実的でなくてもリスケはほとんど望めません。
  • ミスは新聞報道に。責任回避のためにチェック体制は増え続け、「誰も読まない確認書類」や「効果が薄いダブル・トリプルチェック」が次々に追加され、残業時間は膨張…。
  • 民間企業は立入検査してくれる労働基準監督所という”外部の目”があるけど、公務員にはそれがない。

このように現状の公務員界隈は、このように理不尽が制度として正当化されており、残業時間はどんどん膨れ上がっています。

\ 生の声 /

働かないおじさんが得して、優秀になるほどキツくなる

公務員は安定していますが、その恩恵を受けるのは”働かないおじさん”のような人です(もちろん老若男女関係なく)。
特に現代では、公務員の業務が多様化・激化したことで、「優秀な人ほど仕事が増える」構造がより鮮明になっています。

仕事が早くなったり、スキルが上がると「この人は頼れる」と見なされて、デキない人の分の仕事を回されたり、激務の部署に配置されたりすることが増えていきます。

なぜ、公務員の世界で顕著になるのか?
それは、

  • クビにならない「働かないおじさん」のような存在も雇い続けなければならず、その分を他の職員がカバーすることになるから。
  • 賃金が年功序列制であり、給料に優秀さは関係なく、ほとんど勤続年数で決まる。役職を追い越さない限り、賃金は横並び。

だから。

だからこそ、あなたの職場でも「優秀だから楽してる」や「優秀だから羽振りがいい」という人、いないのではないでしょうか。
“優秀であること”が自分を助けるどころか、どんどん負担を増やす理由になる
「頑張るほど損をする」という感覚に、モチベーションが持たなくなるのも無理はありません。

\ 生の声 /

クレーム・カスハラの標的に|行政叩きと反論できない風潮

住民対応の最前線に立つ公務員は、
理不尽なクレームや、過剰な要求にさらされやすい立場です。

問題の一つは、ニュースや新聞が“行政叩き”を好んで報道する風潮です。
視聴者の関心を集めるため、職員のちょっとしたミスや対応ミスが大げさに取り上げられ、
それを見た住民が「行政は叩くもの」と勘違いしてしまうこともあります。

もう一つの問題は、なぜここまで我慢を強いられるのか?──。
その背景には、現場を守るはずの管理職やトップが、有権者や議員に“弱い”という構造があります。

しかも、「議員案件」と明言されなくても、
クレームが議員や市長に直接届くかもしれないという“空気”が現場を縛っているのです。

たとえば、

  • 「町内会の役員だから、波風立てるな」
  • 「選挙区の○○さんとつながってるから丁重に」

といった配慮が優先され、理不尽でも断りづらい雰囲気が現場を覆っています。

民間なら「お断りします」と言えることでも、
公務員は、どんなに理不尽でもひたすら謝り続けるしかない――。

そんな場面が日常的に存在します。

そしていつのまにか、正論を通すことより、波風を立てないことが最優先になってしまう。
現場の職員が、自分の感情や正しさを押し殺しながら働くのが「当たり前」になってしまっているのです。

「心がすり減る」とはまさにこのことで、
“正しくあろうとする人”ほど深く傷つくのがカスハラの厄介なところです。

\ 生の声 /

“異動ガチャ・上司ガチャ”のストレス

たとえ役所の中で、やりがいを感じる仕事を見つけても、どれだけ良い人間関係が構築しても、
「同じところには長く留まれない」という不安が常につきまとう──それが公務員の働き方です。

しかも、公務員の異動は業務内容がガラリと変わることが多く、
一から知識を積み直す必要があるため、「公務員の異動=ほぼ転職」とも言われるほど。
ハズレの激務部署に異動したり、前任者がまともに引き継ぎしなかったり、時にはパワハラ気味の上司や“働かない同僚”に頼らざるを得ない環境に置かれることもあります。

逆に、自分の職場にそうした“厄介な人材”が異動してくる可能性もあるため、
異動のたびに人間関係の運ゲーが始まるようなものです。

また、すぐ異動してしまうから、改善せずに逃げ切ろうとしてしまう構造も問題もはらんでいます。

\ 生の声 /

数少ないやりがいすら壊す”人気取り案件”

“公務員の仕事はつまらない”とよく言われますが、必ずしも全てにあてはまるものではありません。
困っている人を支えたり、暮らしを便利にしたり、無駄を省くことで大事な税金を有効に使ったり――。
民間よりも深く、人の生活に直接貢献できる実感があります。

でも、そのやりがいを壊してしまうのが、
政府や首長、議員の“人気取り案件”に振り回される瞬間です。

たとえば、

  • 実効性よりインパクト重視のバラマキ政策
  • コスト度外視の施設=”ハコモノ”
  • 議員に連れられた地元民への優遇対応
  • 政党方針とズレるからという理由だけで止められる施策

現場がどれだけ頑張っても、最後は“偉い人の都合”で決まる
そんな場面に立ち会うたび、数少ないやりがいも奪われていきます。

\ 生の声 /

上に行くほど動けなくなる|責任ばかり増える

公務員の世界では、出世しても思ったほど自由や裁量が手に入るわけではありません。
むしろ、上に行くほど“動けなくなる”構造がはっきりしてきます。

管理職は一般的に「経営者と一体的な立場にある役職」なのですが、公務員の管理職が施策を自由に立案・実行できる場面はほとんどありません。

現場の実情はむしろ逆で――

  • 「課長出せ!」という住民クレーム対応
  • 議会・議員・首長の説明・根回し
  • 決裁書類や稟議対応の繰り返し
  • 人手不足、予算不足で、人事や財政部門と現場の板挟み
  • 課内で起きたミスの責任取り

出世すれば、意思決定の自由が得られるどころか、上からの圧力と外からの要求に板挟みにされていく。

実際、課長を務める私の知人はこう話していました。
「係長として小さな業務を自分で進めていたときが、一番自由だった」と。

さらに、管理職になると残業代も出ません。
激務の部署に異動すれば、“裁量もなく、責任と労働時間だけ増える”という地獄のような日々が待っています。

それを見せられては、「上に行きたい」と思えなくなるのも無理はありません。

\ 生の声 /

やらかせば新聞、やりきっても無評価

公務員の仕事は、たくさんの売り上げを目指すような“攻め”の仕事ではありません。
住民サービスを止めずに回し続ける“守り”の仕事であり、
毎日のルーティンワークをいかに正確に、安定してこなすかが求められます。

だからこそ、ギリギリのスケジュールでも、育休取得者がいても、期日までに処理するのは当たり前、
どれだけ仕事が回っていても、評価されることはほとんどありません。

しかし、ひとたびミスが起きれば、それは一気に“事件”扱いになります。
たとえば…

  • 処理漏れ
  • 課税の算定ミス
  • 個人情報の漏えい
  • システムトラブル

こうした事例は、新聞やネットニュースで報道され、失敗が極端に注目されることになります。

世間は「毎年やってるんだから、いつも通りできるはずでしょ?」と思うでしょう。
でも現場では、法改正・人手不足・突然の異動・不十分な引き継ぎ・質の不安定な業者対応など、
毎年何かが変わっており、去年と同じ条件なんてことはほとんどありません。

また、公務員は故意や重大な過失があれば個人に賠償が求められる場合もあります。
たとえば川崎市では、教諭がプールの水を止め忘れた件で、本人と校長に95万円の賠償命令が出された事例もありました。

成果を出しても注目されず、ミスをすれば即処罰。
“守る仕事”であるはずなのに、常に張り詰めた責任感だけがのしかかる構造に、心が擦り減っていくのも無理はありません。

東京新聞デジタル
プール水出しっぱなしミスで「賠償」95万円を全額納付 校長コメント全文「けじめをつける」 川崎市立小:... 川崎市教育委員会は15日、市立小学校でプールの水を出しっ放しにする止水ミスをしたとして、約95万円の賠償を求めていた男性教諭と校長から...

お金まわりのストレス|正しく使うのに、ここまで気を使うのか

公務員のお金まわりの業務は、とにかく神経を使う細かい手続きの連続です。
たとえば――

  • たった1円払うだけでも書類が必要。高額になれば、根拠資料や説明責任も増える
  • どんなに相性がよくても、好きな業者とは契約できない。結果として、能力や対応に難のある業者と組まざるを得ないことも
  • 入札のミスが、やり直しにつながり、大幅な遅れが。最悪、間に合わなくなる。
  • 補助金・交付金制度は複雑で、ミスすると受給できず、莫大な損害にも。
  • 予算編成では、1年後の支出を“漏れなく”予測しなければならず、足りなければ補正予算の議決が必要

もちろん、税金を適正に使うための制度であることは間違いありません。
でも「そこまで丁寧に?」と思うほどの手間やプレッシャーがつきまとうのも事実です。

\ 生の声 /

まだまだある報われない場面

ここまで代表的な9個の理由を紹介しましたが、実は「正直つらい…」という理不尽はまだまだあります。

たとえば――

  • 猛暑でも極寒でも、定時過ぎるとエアコンが止まる
  • 台風や大雪で民間が”出勤控え”でも、むしろ公務員は災害対応。激甚災害となれば泊まり込みも。
  • お金・労力に見合わないサービスでも「続けないとクレームが来るから」と言われてやめられない

公務員という仕事は、こういった 無理が“日常”として定着しているのです。

\ 生の声 /

病む前に読んでほしい|心をすり減らす前にできること

「民間はもっとツラい、自分が甘いだけかもしれない」
「せっかく公務員になったのに、辞めたらもったいない」
「生活や家族のことを考えると、辞められない」

そんな思いに挟まれながら、理不尽な日々を飲み込んでいる人は少なくありません。

けれど、人が減り、仕事だけが増えていく今の公務員の現場で、
このまま働き続ければ、我慢の限界を迎える日はそう遠くないかもしれません。

だからこそ、すぐに辞めるつもりがなくても、
“辞めなくてもできる、小さな行動”を知っておくことが大切です。

仕事術で時間を作り、”余裕の複利”へ

ここまで説明してきたとおり、今の公務員の現場は職員に対して、やるべきことが多すぎる状態に陥ってます。
しかし、能力・性格は簡単には変えられませんが、便利なツールで仕事に“投資”して、余裕を生み出すことは可能です。

当ブログでは、そんな誰でも・すぐできる仕事術をメインに紹介しています。

たとえば――
デュアルディスプレイを使えば、毎日の作業時間が1時間短縮されると言われています。
その空いた時間で辞書ツールの裏技を学び、一瞬で文書・メールの入力速度を2倍にするテクニックを習得します。
さらに空いた時間でPCスタンドを導入すれば、身体的ストレスが減り、集中力・入力速度が増し…。
こうして“効率化の投資”を重ねれば、どんどん仕事に余裕が産まれていきます。

こうして効率化の積み重ねることで、“余裕の複利”を生み出せます。

(元)公務員ハリネズミ

もちろん転職しなくても、ずっと公務員でいつづけることもできるよ!

\ 今日からできる時短テク /

⚪︎⚪︎のアバター

(元)公務員ハリネズミ

公務員歴10年以上(係長で転職)
IT・アパレル企業勤務経験
現在は公務員事務改善アドバイザー
「ブラック公務員の撲滅」をモットーに活動中!

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